本建物は、主要構造部材にJAS構造用製材と集成材を利用した在来軸組工法とし、1階床面、壁面、天井兼屋根下地にCLTの利用を計画。建設予定地は、CLT製造工場から近いこともあり、CLT最大幅3mを利用して、トータル的な工期短縮に寄与させています。また、壁面にCLTパネルの活用により建物の長期の軸力を負担させて、在来軸組工法の柱及び梁の本数及び断面サイズを抑えることを計画しました。さらに、構造体としてのCLTに現しの仕上げ材の機能を持たせました。これは、電気配線等を配置する壁とCLTの壁を明確に分けて配置することで可能となりました。このような配慮がコスト圧縮にも繋がると考えました。